柴原 洋

走攻守三拍子そろった「ダイハード打線」のリードオフマン

---

プロフィール

1974年5月23日、福岡県北九州市小倉北区で生まれる。
北九州高校を経て九州共立大学に進む。大学時代に日米大学野球選手権に2度出場。
ドラフト3位で福岡ダイエーホークスに指名され、1年目の1997年には開幕一軍出場を果たす。

主力選手として、3度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献。
2度のベストナイン、3度のゴールデングラブ賞（いずれも外野手）を獲得した。
2011年に引退後は、解説者・評論家を行う一方で、各地での野球教室に力を入れる。
また、九州共立大学特別客員講師、自由ケ丘高校野球部コーチ、福岡県水巻町教育委員も務めている。

---

---

経歴

---

---

逸話やエピソード

左投左打だが、実は右利き

幼いころから右利きだったが、お父さんが「手薄な左投げ投手をやらせたい」と左投げをさせたのがきっかけ。右投げの時とあまり変わらない投球を左投げでもできたこともあり、左投げを続けた。

高校時代は「エースで4番」

福岡県立北九州高校に入ってからは、センターを守るようになる。1年先輩にお宮の松（たけし軍団所属の芸人）がいてセンターを守っていたが、ポジションを奪う。
高校3年生になってからは投手としてもプレー、4番ピッチャーで出場した春の九州大会でベスト8まで勝ち進んだ。
なお、東北楽天ゴールデンイーグルスの2020ルーキー・福森耀真投手も福岡県立北九州高校出身。

「福六のイチロー」

九州共立大学に進学してからは野手に専念する。
獲得タイトルはMVP（2回）、首位打者（4回）、本塁打王（3回）、打点王（4回）、ベストナイン（6回）と新人賞。
「福六のイチロー」とも呼ばれ、全日本大学野球選手権で準優勝を収めた。
福六とは、九州共立大学が所属する福岡六大学野球連盟の事である。
日米大学野球選手権大会には日本代表として2回出場した。

幼少時代は西武ファン

当時、西武ライオンズにいた秋山幸二氏に憧れており、西武ファンだった。
その後、秋山は福岡ダイエーホークスに移籍する。
ドラフト直前に、「ダイエー以外なら社会人のローソン（現在、廃部）に行く」と公言したが、地元のチームというのももちろん「秋山さんと同じチームに」という事もダイエーを希望した最も大きな要因だったのかもしれない。
因みに、この年のドラフト1位は井口忠仁内野手（のちに井口資仁、現・千葉ロッテマリーンズ監督）、2位は松中信彦内野手であった。
また、2002年に秋山が現役引退を発表した日の試合で、お立ち台に立ったが「秋山さんのために何としても勝ちたかった」と涙ぐんだ。 秋山が引退後は、秋山の付けていた背番号1を付ける。

福岡ソフトバンクホークス第1号本塁打、開幕戦逆転サヨナラ本塁打

2005年の開幕戦（北海道日本ハム戦）で逆転本塁打を打ち、福岡ソフトバンクホークス第1号本塁打となった。
また、2008年開幕戦（楽天戦）では、逆転サヨナラ3ラン本塁打を打った。
開幕戦で逆転サヨナラ本塁打を打ったのは1994年に伊東勤氏（当時、西武）以来で、プロ野球史上2人目である。

プレー以外でも幅広い活躍

現役時代の2007年北九州市長選挙ではイメージキャラクターを務め、テレビCMで「投票に行こう」とユニフォーム姿で呼びかけた。
現役引退後は、TVQ九州放送・FOX SPORTSの野球解説者や西日本スポーツの野球評論家を務め、2012年には、九州共立大学の特別客員講師に就任し、学内での講演やトークイベント、オープンキャンパスなどのイベントに携わる。オープンキャンパスでは総合司会を務めたこともある。
2018年には、九州共立大学と同じ学校法人（福原学園）が経営している自由ケ丘高校の野球部臨時コーチに就任し、同年7月1日からは、在住地である福岡県水巻町の教育委員に就任し、スポーツを中心とした教育に携わる。水巻町では、少年野球教室を開くなど地域に貢献しており、白羽の矢が立った。
そのほか、各地で野球教室を開き、オフシーズンには福岡ソフトバンクホークスの現役選手と野球教室に参加したり、学生などとスリランカで野球教室を開くなど、野球に関して積極的に活動を行っている。

---